少し社会人経験を詰めば、「世の中は公正で、仕事は平等に割り振られる・・」なんてことはあり得ないことを実感するはずです。
業務のコントロールができていない中小企業であればあるほど、一部の優秀な人、優しい人に仕事が集中し、残念な人、ズルい人はその分楽をします。
他の人より仕事量が明らかに多いのに給料が同じだったり、仕事の大変さに給料が割に合わないということも珍しい話ではありません。
理不尽がまかり通る会社組織のなかでは、真面目なだけではやっていけいけません。
時には仕事を上手くさぼったり、断るという能力が非常に大切です。
そこで今回は、自分だけ仕事が多いと苦しんでいる人に向けて、なぜ自分に仕事が集中してしまうのか、それを避けるためにはどうしたらいいかについてまとめました。
仕事を減らす方法がわかるので、たくさんの仕事に悩んでいたり、不平等に振られる仕事にイライラしている人には参考になると思います。
目次
会社では、真面目な人が損をする。
まず理解しておくべきなのは、冒頭でも説明した通り、「仕事は優秀な人・頼まれやすい人に集中する」という事実です。
誰でも平等に仕事が振られるということはなく、
- 責任感が強い人
- 仕事の質が高い・仕事が早い人
- 仕事を頼まれても断らない人
という人が頼られる傾向にあります。
仕事に前向きだったり、人柄が良い人ほど仕事が集中することが多く、いい人であればあるほど損をするという理不尽がまかり通ります。
たくさんの仕事をこなすことで実力があがり、出世して給料があがる・・などの形で報われることもありますが、必ずしもそうとは限りません。
ささいな仕事はサボりつつ、大きな仕事だけこなして会社から評価されたり、たいして仕事をしていないのに、上司にうまく取り入って出世する人間もいます。
真面目で誠実なことは人としては良いことですが、会社組織のなかでは、真面目なだけではわりを食うことになるだけです。
そのため、ときにはずる賢く立ち回ることも重要で、そのための方法を知っておくことが、あなたを理不尽から守ることにつながるでしょう。
角が立たずにうまく仕事をサボる方法

まずは、角が立たずにうまく仕事をサボる方法を紹介します。
これは、真面目な人で、仕事をサボって周りから怒られたり、評価が下がることが怖い人にオススメの方法です。
そういう人は、すでに周りから仕事を頼みやすい・真面目という評価がされており、その状況を利用してサボる方法です。
仕事をこっそり遅くする
まずは、仕事のスピードを遅らせましょう。
期限よりも早く仕事を仕上げると、追加で別の仕事や、どうでもいい細かい変更を依頼されることがあります。
それに対して、期限ギリギリに仕上げることで、余計な仕事を発生するのを防ぐことができます。
これまで「真面目に仕事をしている」という評判を得ている場合は、期限ぎりぎりになっても、「他の仕事が忙しいからだ」と理解してくれることが多いです。
そういう前向きな解釈に思いっきり甘え、常にギリギリの提出を心がけましょう。
大事でない仕事をこっそり流す
振られてくる仕事のなかには、実はたいして重要ではないものもあります。
そういう仕事は、思いきってスルーしてみるのもアリです。
自分がその仕事を振ったことを忘れるテキトーな上司もいるので、そういうタイプからの仕事なら、なおさら積極的に流してみましょう。
このテクニックを使う場合は、大事な仕事とそうでない仕事の区別をつける嗅覚も重要です。
大事な仕事かどうかの判別基準は、その会社によって違ってきますが、一般的には、
- 自部署のメインになる仕事・失敗すると部署の存在意義が疑われる仕事
- 流すと顧客や上司のさらに上司に迷惑がかかる仕事
- 明確な期限がある仕事
例)営業部での新規開拓の仕事、経理部の入出金管理の仕事
それに対して、重要度が低い仕事とは、
- その部署のメインではない仕事
- やらなくても誰にも迷惑がかからない仕事
- やった方がいいが、やらなくても部署の業務に悪影響はない仕事
- 期限がなく、いつやってもいい仕事
例)業務改善用の資料作り、過去資料の整理整頓
・・という感じに分類できます。
このような方法をとるときに重要なのが、手を抜いている感じを出さないことです。
優先されるべき仕事や、大切な仕事はしっかりこなしつつ、「忙しく仕事をしている感」をだしましょう。
そういう印象をつけておくと、期限ぎりぎりになったり、些細な仕事をスルーしても、周りは大目に見てくれます。
「面倒くさい人」になることで仕事を回避する方法

このほかにも、ストレートに抵抗して、振られる仕事をかわす方法もあります。
素直に仕事を引き受けず、あれこれ抵抗することで、振られる仕事を回避したり、面倒くさい人だと思われることで、そもそも仕事を振られないポジションを作ることもできます。
他の人を推薦する
あなたのメインの仕事でない業務を依頼された場合は、自分以外の人を推薦する方法もあります。
あなたに仕事を振ろうとする人は、そのほとんどが、仕事をやってさえくれれば誰でもいいと考えています。
うまく適任を紹介することができれば、仕事を振られるのを回避することができます。
その仕事を自分に振る理由を聞く
あなたに舞い込んで来る仕事のなかには、あなたがやる筋ではないものもあります。
そういうときは、「なぜこの仕事が私に振られるのですか?」と率直に聞いてみましょう。
相手側にしっかりした考えがあってあなたに振ろうとしている場合は別ですが、気軽な気持ちで振ろうとしている場合は、言葉に詰まります。
その時に、「○○さんのほうが適任では?××の部署に依頼した方がいいんじゃないですか?」と続けることで、うまく断ることも可能です。
今やっている仕事を説明する
これは、直属の上司から振られる時に効果的な方法で、仕事を振られたときに、
「かしこまりました。ただ、現在〇〇の仕事を抱えているので、その仕事を後回しにして取り組むことになりますが、いいですか?」
と応じましょう。
自分には現在抱えている仕事があるから、新しい仕事を振るなら、そっちは後回しにするぞということを冷静に伝えてやります。
この方法をとれば、新しい仕事をやることになっても、元々の仕事の期限を延ばす言質をとることが可能になります。
少なくとも、複数の仕事を、同時進行的にやることになる状況を回避することができるでしょう。
このように、色々な反抗をすることで、簡単には仕事を引き受けない「面倒くさい人」になれば、振られる仕事を回避することが可能です。
ただし、周りからの印象が悪くなったり、目上の人から叱られたりするリスクもないわけではなありません。
しかし、メインの業務をしっかりこなし、「あなたに抜けられると困る」という状況ができていれば、これくらいの反抗は、普通大きな問題になることはありません。
仕事を抱え込むとストレスも抱え込んでしまう
理不尽に仕事が振られる環境なら、うまく仕事をかわすテクニックを知っておくべきです。
「真面目にやっていれば、誰かが助けてくれる」なんて思わないほうがいいでしょう。
一番いいのは、面倒くさい人だと思われることで、これができれば理不尽に仕事を振られることが少なくなります。
しかし、職場内の力関係や、性格的にそれが難しい場合は、一生懸命に仕事をするふりをして、仕事を遅らせたりスルーしましょう。
いずれにせよ、注意しておきたいのが、理不尽な環境でたくさんの仕事を抱えてストレスが溜まってしまうと、心身に悪影響を及ぼしてしまう危険があることです。
こちらの記事では、仕事で溜まりがちなストレスを解消したり、上手く向き合う方法をまとめています。
仕事を減らす工夫と合わせて、ストレスを減らす工夫も試してみましょう。
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