ストレスや怒りで「転職してやる!」と思っても、実際に動き出せない人は多いです。
「上手く転職できるかな・・」「引き止めが面倒くさそう・・」「転職先でうまくやれるかな・・」などの不安から、一歩を踏み出す勇気がなかなか出ないものです。
実際、安易に転職してしまい、給与が下がったり、別のストレスに苦しんだり・・というケースもあります。
そう考えると、「やっぱり転職は怖いな・・」と思いつつも、「でも今の環境は嫌だ!」とぐるぐるしていませんか?
そんな状態を続けると、精神的に不健康で、転職するタイミングも逃してしまいます。
そこでこの記事では、「仕事を辞めたいけど不安だ、転職する勇気がでない」という人に向けて、
- 転職する勇気が出ない理由
- 転職してよかったこと・後悔したことの体験談
- 退職や転職活動で大変なこと
- 転職する勇気が湧くための方法
などについてまとめました。
転職したいけど勇気が出ない人は、その理由や、転職をした人の体験談・勇気が出る方法を知ることで、前向きな一歩を踏み出せるでしょう。
目次
転職する勇気が出ない5つの理由

そもそも、なぜ私たちは転職する勇気が出ないのでしょうか?
なんとなく漠然と不安だ・・と思うより、その正体がわかると勇気が湧きやすくなります。
代表的な不安を挙げるので、当てはまるものがあるか確かめてみてください。
今の生活が大きく変わる不安
今の環境に不満がありつつも、満足している点もあるかもしれません。
たとえば、
- ストレスが多いが、給与は安定している
- キャリアアップが見込めないが、休みは多い
などが考えられます。
転職によって、今の不満が解消される可能性がありますが、満足している点も変化する可能性があります。
そもそも転職できるか不安
転職は、応募先から内定を得ないと実現できません。
それはあなたの実力だけで決まるわけではなく、他の応募者との兼ね合いも大きな要素になります。
転職してもまた同じ問題が起こるかもという不安
人間関係のストレスが代表的な例ですが、どの職場でも起こりうる問題は、転職後も同じことが起きる可能性があります。
金銭面の不安
仕事を辞めてから転職しようとすると、その空白期間は給与がありません。
自己都合で退職した場合は、3か月後に失業給付を受けられますが、貯金が十分ではない場合は、生活の不安もあるでしょう。
今の会社をスムーズに辞められるか不安
仕事を辞めたいと言うと、だいたいは引き止めに合います。
二度三度しつこい引き止めを受けたり、「ふざけるな!」と恫喝されるケースもあります。
なお、会社や家族なども含めて、周りの人に仕事を「辞める」とうまく言い出すためには、考え方やコツがあります。
そうしたポイントはこちらの記事でまとめています。
「仕事辞めたいけど言いづらい」と悩む人に捧げる相手別対処マニュアル

実際に転職した人の感想を見てみよう
転職にはこのような不安があり、大きな変化なので、勇気がでないのも無理はありません。
転職によって得られるものあるでしょうし、後悔することもあるでしょう。
そこで、実際に転職した人の感想の声を、ピックアップしました。
「転職してよかった」という声
ちなみに、午後から有給取っていいですか?って言ったら、体調悪いとかじゃないよね!?普通に用事なら良いよ!全然良いよ!って言われたので、転職してよかったな〜って死ぬほど喜びを噛み締めた
— 胡麻 (@s_se_s_) November 20, 2021
転職して、しあわせ!
前職は定時6時なのに
深夜3時まで残業あった
でもそれが普通だったから自分が弱いと思ってたけど、9時間残業ってやばいよね、やめてよかった— 花の恋垢・婚活 (@rayikill) November 20, 2021
やりたいことやるって本当に大事。PTになってはじめての職場は腎臓リハに強い病院。入職当初はやりたい事だった。けど途中からスポーツ整形に興味が湧いて、中途半端な気持ちで続けてたんだよね。そこから転職したら毎日楽しくて仕方がなかった。もっと早く転職しとけばよかったと今は思う。
— せんごく社長@治療院のLINE屋さん (@sengoku_line) August 19, 2021
転職して良かったという意見では、
- 有休がとりやすくなった
- 残業時間が減った
- やりたい仕事ができた
という声が見られました。
似たような意見として、「給料が上がった」「人間関係のストレスがなくなった」「休日が増えた」などのメリットも考えられます。
「転職して後悔した」という声
つらいわ最近。転職しなけりゃよかったとさえ思うほど。前の仕事で関わってた人たちのほうが今の職場の人たちよりはるかに闘ってた、人生を。温いよ温い。なんで皆そんな遊びのことや女と遊ぶことばかり考えられるの。向いてねーわ、自分、この会社に。1日1日が勝負だった頃が懐かしい。
— R (@Ryo2104) October 17, 2015
俺は絶対に間違ってない
俺は絶対に悪くない
あんなヤツと一緒の会社なんて情け無いよ
転職なんかしなけりゃよかった— やっかい (@rnszykngrwn) January 14, 2020
普通に転職したい、全然前の会社と変わらんやん、完璧失敗したやつ
— 薄氷\痩せろ!/ (@usuraixxx2) November 17, 2021
もちろん、転職を後悔する感想もあります。
その内容としては、
- 仕事にやりがいが感じられなくなった
- 新しい関係での人間関係トラブル
- 転職しても前の職場の不満が解消されなかった
というのが見られます。
なお、転職を後悔しない方法としては、
- 転職先の条件を色々な角度から考える
- 書類選考や面接に自信がない場合はアドバイスを受ける
- 未経験の業界や業種は必ず事前に調べる
- 幅広い方法で求人を探す
- なるべく次の仕事を決めてから辞める
などの方法があります。
詳しくはこちらの記事で説明しています。
転職に失敗したくない人は、私が見事に失敗した話をぜひ聞いてください。

転職のネガティブ要素を先にイメージしてしまおう

転職する勇気が出ないことは、転職のリスクを恐れていることだとも言えます。
そこでこの際、転職活動や転職後のリスクを徹底的に考えてみる方法もあります。
リスクを考えてみて、どうしても怖ければ現職を続けるのもアリでしょうし、「それでも転職したい」と思うのなら、覚悟も決まるかもしれません。
不採用になったときの否定感
新卒採用も中途採用も、簡単に内定をもらえるわけではなく、落ちる可能性の方が高いです。
とはいえ、やはり不採用の通知を受けると、自分が否定されているような嫌な気持ちになってしまいます。
なお、どんなに不採用になろうとも、結局、自分に合った1社から内定をもらえば転職は成功です。
そう考えて、気持ちをコントロールすることが乗り切るコツになってきます。
(先に辞めた場合)決まらないことの焦り
先に退職して転職活動をする場合は、次の会社が決まるまで収入がなくなる・・という不安に教われがちです。
「このまま決まらなかったらどうしよう」「生活費が足りなくなる」と焦ってしまうかもしれません。
その結果、妥協してブラック企業に入社し、再び「転職したい」と悩む危険があります。
(辞めずに転職する場合)スケジュール調整
在職中に転職活動をする場合は、スケジュール調整に苦労します。
定時後の18時~に面接を組んでもらったり、有休を使って昼の時間に面接に行くなどの対応が必要になります。
そのため、現職が忙しいと、仕事のあとに面接をしたり、面接する時間を作るなどの対応が大変です。
退職交渉が面倒
だいたいの場合、辞める時には引き止めを受けます。
また、周りへの罪悪感から言い出しにくいケースもあり、退職交渉が憂鬱になる人もいるでしょう。
退職交渉が面倒だったり、退職を承諾しようとしない悪質なケースでは、退職代行サービスを利用するのも有効です。
退職代行を使えば、あなたの代わりに辞める旨を伝えてくれるので、ストレスなく辞めることが可能です。
おすすめの代行サービスや、利用時の注意点などはこちらの記事でまとめています。
退職代行を使いたい人へ、手順・おすすめ・メリット・注意点・料金など・・疑問にしっかり答えます。

入社後に「話と違う!」となるリスク
悪質な会社の場合、残業時間や給与・業務内容が、求人情報や事前の話と違うことがあります。
都合の良い言葉に騙されてしまい、いざ入社したら「話と違う!」となってしまうケースも実際にありえます。
このケースは、口コミサイト(openwork(オープンワーク)や、en Lighthouse(エン ライトハウス))などで評判を見たり、転職エージェントから紹介される求人を選ぶことで防ぎやすくなります。
入社前に想定していなかったリスク
条件面では違いはなくとも、人間関係のトラブルに巻き込まれたり、仕事内容がイメージと違った・・など、想定していなかった問題にぶつかることもあります。
事前調査で、かなりの面で転職後の想定はできますが、それでも100%ではないので、この問題に当たる可能性はゼロにはなりません。
転職する勇気が出る6つの方法

このように、リスクをとことん考えてみる方法も有効ですが、それ以外にも転職する勇気が湧くコツがあります。
自分に合う方法があれば試してみてください。
理想の条件を具体的に描いてみる
漠然と「転職したい」と思うよりも、転職先に求める条件を具体的に描いてみましょう。
例えば、以下の要素が考えられます。
- 仕事内容
- 休日日数
- 給与(ボーナス含む)
- 残業時間
- 勤務地
- ストレスの多さ
- 役職(管理職か・一般職か)
こうした条件を考え、それを満たす求人に絞って応募することで、転職後の「こんなはずじゃなかった・・」という後悔を減らせます。
とはいえ、条件が多いと、全てを満たす求人が見つからないこともあるでしょう。
その場合は、希望する要素に優先順位をつけ、低いものから除外して候補を広げていくのをおすすめします。
そうして求人を吟味すると、やっぱり転職しない方がいいかも、と冷静に判断できるかもしれません。
勢いで辞めた場合、もとの会社には戻れないので、これはこれで後悔を防ぐ選択になります。
転職先を決めるまでは辞めない
収入が下がったらどうしよう、内定をもらえないかもしれない、という不安は、次が決まるまで今の仕事を辞めなければ、解消されます。
在職しながらの転職活動は大変ですが、残業時間がハードな人でない限りは十分可能です。
この場合、なかなか内定を得られなくても、収入が途切れる不安もなく、疲れたらいったん転職活動を止めても、生活面での心配もありません。
辞めるイメージをつける
今の会社を辞められるか不安だ・・という人は、まずは辞めるときの動きのイメージをつかむことが大切です。
特に、辞めた経験がない人は、辞めると言ってから実際に退職するまでの流がよくわからないと思います。
こちらの記事では、「辞める」と言い出してから、どのようなステップを踏んで退職に至るかをまとめています。
これであなたも辞められる!仕事を辞めるときの流れ完全ガイド。

自分のキャリア・経験の整理をする
転職面接では、あなたのこれまでの経験やスキルがほぼ必ず聞かれます。
また、自分のキャリアにあった求人の方が、内定は得やすいでしょう。
そのため、これまでの経験やスキルを整理すれば、自分にあった求人がわかり、面接の通過率も高くなります。
なお、経験やスキルの整理に自信がない人は、転職エージェントに相談してみましょう。
エージェントに相談すれば、あなたの経歴のなかで、他の起業から求められるスキルや経験を見出だし、それに合った求人を紹介してくれます。
そのため、自分だけでやるよりも転職が決まりやすくなります。
どんな人にもおすすめできるのが、業界大手で保有求人が多い「dodaエージェント」
20代の若手なら、若年層の転職に特化した「ハタラクティブ」がおすすめです。
※ハタラクティブは、登録後、確認の電話(0120-979-185)がかかってきます。
なお、その他のおすすめのサービスや、上手な活用法、利用時の注意点についてはこちらの記事でまとめています。
転職エージェントってどんな感じ?【利用手順・オススメ・メリット・注意点・活用法まとめ】

転職した自分を想像してみる
また、仕事を辞めた自分を想像してみるのもいいでしょう。
今のストレスや不安が解消されているはずです。
- ストレスな上司や同僚と関わらずに済む
- 多すぎる残業時間から解放される
- 給与があがり、生活の不安が無くなる
- やりたい仕事、スキルが上がる仕事に挑戦できる
など、色々な幸せが待っていると思います。
辞めなかった自分を想像してみる
また逆に、今の環境で働き続けた場合にどうなるかを想像してみるといいでしょう。
例えば、
- どんなストレスを抱えることになるか
- 給与は上がるのか、ずっと変わらないのか
- 休日や残業時間はどうなるのか
- 身につくキャリアはどんなものか
などについて、想像してみましょう。
ネガティブな将来が想像されるはずですが、今のままだと、その想像が実現します。
それを受け入れられるなら、わざわざ転職する必要はありませんが、耐えられないならば早めに動き出すべきです。
転職は普通、年齢が上がるほど決まりにくくなります。
それでも勇気が無いならこの3つを試しなさい
色々な方法を紹介しましたが、それでも転職する勇気が湧かない・・でも今のままは嫌だ!という人に向けて、さらに以下の方法も紹介します。
少しずつ始めてみる
いきなり100%ではなく、少しずつ転職活動を始めてみる方法もあります。
たとえば、「リクナビNEXT」などの転職サイトに登録すれば、求人情報を気軽に見られます。
通勤時間でスマホなどで気軽に見れるので、そういう情報を眺めれば、「転職するならこういう仕事があるのか」とイメージできます。
辞める条件をつける
今のままで辞めるのが不安なら、「○○になったら辞める」という条件を自分で設定するのもありです。
- 転職に有利な資格をとったら転職活動をしてみる
- 次の定期人事異動まで待ち、他の部署に移動できなかったら辞める
など、自分なりに納得できる条件が作れないか考えてみましょう。
すぐに退職の動きをとるわけではありませんが、「今の環境が永遠には続かない」と思えるので、前向きな気持ちになります。
こちらの記事では、転職へのモチベーションを少しずつ上げていく方法についてまとめています。
仕事を辞めたいけど辞められないのって辛いよね?この方法で楽になろう!

副業に挑戦してみる
会社で禁止されているケースも多いですが、可能ならば、副業で別の収入源を作る方法もあります。
動画編集やブログ運営、ライターの仕事など、副業の仕事が最近増えているので、空き時間で挑戦するのもよいでしょう。
5万円や10万円など、ある程度まとまったお金を自力で稼げるようになれば、収入が下がりつつも、ストレスのない仕事に転職することもできるようになります。
また、本業を超えるほど稼げるようになり、そのまま会社を辞められる可能性も秘めています。
それでも歩みだせないなら、少しずつ動いてみる
転職したいけど勇気が出ない・・という人に向けて、色々な内容を紹介してきました。
人間に備わっている本能として、変化を恐れるというものがあります、
その恐怖や不安に負けている状態だと、なかなか動き出せないのだと思います。
一番オススメな方法は、少しづつでいいので、行動を積み重ねていくことです。
求人情報を眺めたり、辞める条件を作るほかに、
- 転職すると決めたわけじゃないけど、とりあえず職務経歴書を作ってみる
- 転職すると決めたわけじゃないけど、とりあえず転職サイトに登録してみる
などのちょっとした行動を積み重ねれば、だんだんと抵抗感が少なくなることもあります。
いきなり大きな決断をするのが苦しい場合は、できる範囲から行動をしていきましょう。
こちらの記事では、失敗しない転職を実現するために、やっておいた方がいいことをまとめています。
転職に失敗したくない人は、私が見事に失敗した話をぜひ聞いてください。
