あなたは仕事を辞めたいと思った瞬間はありますか?
プレッシャー、人間関係、残業が多い・・など、仕事を辞めたいと思うのには実にいろいろな理由があります。
そして、実際に「仕事を辞めたい」と思ったことがある人は、実に九割にものぼるというデータもあります。
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10~60代の働く男女1,000人にアンケート調査を行った結果、「会社を辞めたい」と思ったことがある人は88.9%(1,000人中889人)。全体の約9割にのぼることがわかりました。
(参照:「会社を辞めたいと思う瞬間ランキング|働く男女1,000人アンケート調査」)
人それぞれに色々な理不尽や修羅場があり、辞めたいと思うものだと思います。
そこでこの記事では、「仕事を辞めたい」と思う理由としてよく挙がるものを紹介し、そんな時にどうしたらいいかについてまとめました。
目次
こんなにたくさん!私たちが仕事を辞めたいと思う理由

まずは、仕事を辞めたいと私たちが感じる理由を紹介していきます。
ここで挙がっているものは、私や周りの人の経験や、よく聞く内容をもとにまとめているので、多くの人が悩んでいるものです。
あなたが悩んでいる理由がもしあれば、同じようにたくさんの人が悩んでいます。
人間関係
仕事に関わらず、人間関係のトラブルや不和は、私たちに大きなストレスを与えてきます。
やりがいや給与に問題はなくても、人間関係によるストレスは負の影響が大きく、それが原因で体を壊してしまうこともあります。
ほかの全ての要素に不満がなくても、人間関係に問題があるというだけで仕事を辞めてしまうケースもあり、仕事によるストレスのなかでも特に厄介です。
仕事にやりがいがない・つまらない
自分の仕事が、誰のためにやっているかわからない、無駄なものにしか感じない・・だったり、簡単すぎてつまらないと感じるケースもあります。
人間関係の問題よりもストレスは少なめですが、つまらない仕事を毎日8時間・週5日続けるというのも精神的に苦しいものがあります。
詳しくはこちらの記事でもまとめています。
仕事がつまらなくて辞めたくても前を向け!辞めても残っても道はある!

労働時間が長い・仕事が多い
適切に業務管理がされている職場ももちろんありますが、売上が最優先な中小企業ほど、そんなバランスは一切考えず、大量の仕事を従業員に押し付けます。
その結果、残業が多すぎたり、休日出勤も当たり前のような環境が出来上がります。
さらに悪質な場合は、サービス残業が当たり前のような風土になっているケースもあり、プライベートの時間がない苦しさと、ただ働きになっている不満の両方が私たちのエネルギーを奪っていきます。
詳しくはこちらの記事でもまとめています。
残業多すぎて辞めたいのに我慢すると、心も体も人間関係も壊れるかも。

社風が合わない
とにかく成長優先で、生き急ぐようにどんどん色んな仕事が振られていくような社風や、前例主義で新しいことを嫌がり、チャレンジすることができないような社風など、その会社の文化に違和感を感じることもあります。
そういう場合は、会社の方針に納得感を得られず、居心地の悪さを感じてしまいます。
評価されない
仕事ぶりに対する適正な評価を受けることで、モチベ―ションがあがり、「今後も頑張ろう」という気持ちになります。
しかし、頑張って成果をあげても納得できるような評価を受けられなかったり、口だけ達者で成果をあげてないのに評価されるようなケースがあります。
そういった、不当な評価をされてしまう場合もやる気が無くなってしまいます。
仕事が上手くいかない・向いていない
人には向き不向きがあり、同じ仕事でも簡単にできる場合と苦労する場合があります。
多くの仕事は、慣れや経験である程度上達することは多いですが、なかにはいくら頑張っても上手くいかないというケースもあります。
仕事の上達には、自分自身の頑張りもありますが、周りの支援やフォローも必要なことが多く、その体制ができていないと、仕事が上手くいかず、仕事を辞めたいと感じてしまうことになります。
上司が信頼できない
仕事を丸投げしてくる、すぐ感情的になる・・など、上司の人間性に問題がある場合、怒りや恐怖を抱えながら仕事をする環境になります。
また、上司に仕事の能力が足りず、いつも尻ぬぐいをさせられていたり、見当違いの指示を出される場合も、仕事の遂行に支障をきたし、ストレスが溜まります。
上司が信頼できる相手だと、多少他の要因によるストレスがあっても、仕事への前向きな気持ちを持てますが、それとは真逆の場合、それだけで仕事へのモチベーションが無くなってしまう危険があります。
詳しくはこちらの記事でもまとめています。
仕事を辞めたいほど上司が嫌なら、辞める以外の選択肢も知っておこう。

将来のキャリアアップが見込めない
同じ仕事ばかりで発展がなかったり、他の会社では通用しないようなレベルのスキル・経験しか身につかない場合、「このままここにいても無駄だな」と感じるようになります。
環境や待遇に不満がないような良い会社でも、仕事に前向きな人にとっては、キャリアの向上が見込めないことは大きな問題になり、これが原因で辞めてしまうケースもあります。
給与が低い
そもそも仕事は、生活するお金をもらうことが目的であり、いくら他の要因がよくても、給与に満足できないと辞めることを考えてしまいます。
若いころは給与にこだわりがなくても、結婚して子どもができることで、今の給与では生活が難しいということになり、転職に動き出すというケースも多いです。
その会社自体に、十分な給与を支払える余裕がないケースも多く、そういう場合は、環境を変えるしか手段がありません。
詳しくはこちらの記事でもまとめています。
給与安いから仕事を辞めたい人は、この事実を知らないと年収は増えないまま。

本当に辞めるべき?タイプ別・3つの対応方法

このように、仕事を辞めたいと思う理由には色々ありますが、どうするのがベストなのかは、理由によって変わります。
実際に転職に動き出したほうがよいこともありますし、早まらずに少し落ち着いた方がいいケースもあります。
ここまで紹介した辞めたい理由を3つに分け、それぞれどうすべきかという考え方をまとめました。
「ストレス系」は、まずは様子見。
人間関係が悪い、上司が信頼できない、仕事が上手くいかないなど、ストレスが大きい理由の場合は、まずは今の状況を自分なりに改善できないか工夫してみることをおすすめします。
他人や環境そのものを変えることは簡単ではありませんが、あなた自身の考え方や行動を変えることで、若干変化を起こすことは不可能ではありません。
仕事における人間関係では、仕事におけるコミュニケ―ション術(結論を先に話す、感想ではなく事実を話す、など)を学べば、仕事がうまく進むこともあります。
そのような仕事上の人間関係のコツについては、こちらの記事でまとめています。
職場のストレスな人間関係を改善する方法集めたよ【正攻法から邪道まで】

上司が信頼できない人間の場合、上手くスルーしたり、反撃する方法、自分の能力をあげてから辞めるなどの方法があります。
そのような対策については、こちらの記事で詳しくまとめています。
仕事が合わない、上手くいかない場合は、確かに適正はありますが、苦手だと感じる仕事でも、慣れや経験によって上達するケースもあります。
上手くやっている人からアドバイスを受けたり、自分なりに失敗の原因を考えて工夫をしてみるなどで改善することもあるでしょう。
このように、ある程度の工夫をしたり、少しの期間耐えてみることで、環境が変わることもあるので、まずは少し様子をみるのをおすすめします。
そのうえで、半年~1年経っても状況が変わらなそうな場合は、本格的に転職を考えていいかもしれません。
また、このケースはストレスで体を壊しやす危険もあります。
もし体に異常をきたし始めた場合は、様子を見るのは止めて、早めに転職に向けて動き出したほうがいいです。
こちらの記事に詳しくまとめているので、参考にして、早めに手を打つことをおすすめします。
モヤモヤ系は、割り切るかキャリアプランを描こう。
社風が合わない、評価されない、仕事がつまらない・やりがいを感じないという場合、まずはあなたの人生で一番の優先事項が何かを考えることをおすすめします。
人生の優先順位が仕事ではなく、家族と過ごす時間や自分の趣味の場合は、そもそも仕事や会社に余計なことを期待せず、「仕事はお金をもらうためものに過ぎない」と割り切って考えるべきでしょう。
給与額や休日数に不満がない場合は、「仕事はお金をもらうための手段にすぎない」と割り切って考えると、多少評価や環境に納得いかなくても、「そんなことはどうでもいい」という気持ちになれます。
こうした考え方については、こちらの記事で詳しく説明しています。
働くのが馬鹿馬鹿しい?割り切ればそんなことどうでもよくなる。

一方、仕事を人生の第一優先に考えるようであれば、転職を検討しましょう。
その際には、勢いで辞めてはいけません。
まずは、自分が仕事に望むことを、仕事内容や給与など幅広い点からじっくり考えることが大切です。
こちらの記事では、そうした後悔を生まないための方法について詳しくまとめています。
転職に失敗したくない人は、私が見事に失敗した話をぜひ聞いてください。

「将来が不安」系は、早めに動き出そう。
給与が少ない、キャリアアップが見込めない、休みが少ないというケースは、収入・スキル・健康面で将来のあなたにリスクを背負わせる状況になっています。
今のまま放置しておくと、将来「早く転職しておくべきだった」という後悔を生みやすい状況でもあります。
キャリアアップを狙う場合は、同業他社を中心に探すことになると思いますが、場合によっては、同じ職種のまま、別の業界に転職する選択肢もあり得ます。
また、給与や休みは、職種や業界に依存するケースが多く、場合によっては異業種・異職種に転職しないと実現できない可能性もあります。
そのため、このケースの転職は、自分だけで求人を探すのではなく、転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職エージェントは、あなたと企業の間に立って転職活動をサポートしてくれるサービスです。
転職エージェントでは、非公開求人といって、ハロワや転職サイトで公開されていない求人に出会えるという特徴があります。
非公開求人のなかには、管理職や専門性が高い好待遇の求人が多いため、キャリアアップを狙う人は、一回は確認しておくべきです。
また、未経験の業界や職種への転職を狙う場合は、その業界で求められる人材や、独自の文化などを事前に知っておいた方がいいです。
なお、転職エージェントには、
- どんな人におすすめの大手サービス「dodaエージェント
」
- 20代の人におすすめ「ハタラクティブ」
- 年収800万以上のハイクラス用の「キャリアカーバー
」
などがあります。
ほかのおすすめサービスや、活用方法、利用時の注意点などをこちらの記事にまとめています。
転職エージェントってどんな感じ?【利用手順・オススメ・メリット・注意点・活用法まとめ】

いずれにしても、冷静に考えて判断しましょう。
仕事を辞めたいと思うのは、誰しもあることで、むしろ日々そんな瞬間ばかりかもしれません。
実に9割近くの人が辞めたいと思った瞬間があり、それは別に恥ずかしいことでもなんでもないと思います。
しかし、そういうケースは、本当に辞めた方がいい場合ばかりではなく、一回冷静に考えたほうがいい場合もあります。
いずれにせよ、勢いで辞めずに、冷静に考えたうえで動き出すことが大切だと思います。
こちらの記事では、私が実際に転職に失敗したケースを踏まえて、後悔しない転職の方法についてまとめています。
すぐに動き出したい人も、少しずつ転職を考えたい人にも参考になる内容だと思います。
転職に失敗したくない人は、私が見事に失敗した話をぜひ聞いてください。
