転職活動は、人生を左右するほどの大きなイベントであるにも関わらず、少ない情報で判断しなければならないことが多いです。
転職してから、「こんなはずじゃなかった・・」と後悔するケースもあります。
しごおわ。帰宅。今日ほんとに疲れた…めんどくさいオバサンに訳の分からんイチャモン付けられるし…… 今の職場の仕事は良いけど人がほんとに無理…… ここに転職しなきゃよかった…… ストレスしか貯まらない… ストレスのせいか白髪すっげぇ増えてんのよね……
— 【SMQ】やめてっ!(笑) (@YAMETEWARA1) March 18, 2021
今更なんだけど…。
公務員から転職しなきゃよかったー!😭
今年の4月に移住して
夫婦共に公務員→
夫は自営業、私は派遣
に転職したのですが、住宅ローンキツすぎる😭笑
— イエ@一条工務店で平屋🌈 (@eAfmKMqDNj20iYl) October 16, 2020
転職をすることで、今の仕事の辛いところ、嫌なところからは解放されますが、何も考えずに転職してしまうのは非常に危険です。
実際私自身も、20代で1回、30代で1回転職していますが、20代の転職では、深く考えずに転職してしまったため、給与が大幅に下がりました。
その分30代の転職では、その反省をもとに転職活動を行い、年収&休日数が大幅にアップする、後悔のない転職が実現できました。
そこで、この記事では、私自身の失敗を踏まえ、失敗しないための転職活動でやるべきことについてまとめました。
転職活動が初めての人、どのように転職活動したらいいか不安な人は、この記事の内容を読んでもらうと、転職で失敗するリスクを大きく減らせると思います。
実録!私はこうして転職に失敗した!

まずは、私が20代の頃にした転職の失敗について紹介します。
ハードワークに耐えかねて転職をしましたが、手取りが4万ほど減少、休日も年間で20日間ほど減少しました。
残業時間とストレスは少なくなりましたが、もう少しよく考えて転職すればよかった・・としばらく後悔したものです。
今振り返ると、反省すべき点がたくさんありました。
仕事内容しか希望条件を考えていなかった
当時は、給与や休日などの条件はたいして考えず、「やりがいが感じられそうな仕事ができればいいや」くらいしか考えずに転職活動に臨んでいました。
しかも、「やりがいがある仕事」という抽象的な表現で、具体的に希望する職種も決めていませんでした。
このような雑な考えで求人を探すと、
- 仕事のやりがいは増えたけど給与は大幅に減った
- 給与は増えたけど、残業が多すぎてプライベートの時間がほぼない
- 希望する勤務地で働けたけど、休日が大幅に減った
などの後悔を生んでしまいます。
そのため、たいして条件を決めずにテキトーに求人を選ぶのではなく、できるだけ複数の視点から、自分が仕事に希望する条件を考えることが必要です。
社会経験がなく、業界や職種の研究ができていない
一般的に、各職種・各業界について、暗黙の了解的な特徴があります。
- 保険・不動産・住宅の高額商品の営業は、収入も高いがストレスも大きい
- 建設業の施工管理(現場監督)職は、残業が多くてハード
- 介護職は求人が多いが、ハードなわりに給与が低い
このような特徴は、その業界に勤めたり、少し調べるとわかってきます。
しかしながら、求人情報には、このうちネガティブなことは書いておらず、ポジティブな側面を前面に押し出したアピールをしてきます。
そうした暗黙の了解を知らずに応募してしまうと、自分に合わない求人を受けてしまう危険があります。
探す求人情報の幅が少なかった
2,3の転職サイトを見て、家でネット検索するだけの転職活動をしており、今考えると狭い範囲でしか求人を探していませんでした。
そして、恥ずかしながら、転職サイトに載っている求人=転職エージェントが保有している求人だと謎の勘違いをしていました。
そのため、転職サイトだけを見て、「今出ている求人はこんなものか」と勝手に判断し、その範囲から無理やり探す・・という求人の探し方をしていました。
書類選考・面接のフィードバックを受けていなかった
就職活動の要領で履歴書、職務経歴書を作成しましたが、書類・面接共に選考の通過率が思わしくありませんでした。
30代の転職活動のときに気づきましたが、自分の経験やスキルのうち、どれが相手先の企業に映るのかを見極めてアピールすれば、内定率が確実に上がります。
その事実すら知らず、自己流で書類や面接に臨んでいたので、内定を得るのに時間がかかりました。
次を決めずに勢いで辞めた
前職が忙しく、休みが十分にとれなかったこともありましたが、「まだ若いし、なんとかなるか」と安易に考えて辞めてしまいました。
しかし、いざ転職活動を始めると、想定通りには全くいかず、次が決まるまでに思った以上に時間がかかりました。
年収&休日数アップを実現させた5つの方法

このように次々と反省点が出てくる20代の転職ですが、それを踏まえて、30代では転職活動の取り組みを改善しました。
そうした取り組み振り返ると、転職活動で後悔しないためには、以下の点を押さえることが大切だと思います。
希望条件を詳細に描く
やりがいのある仕事ならいいや、のような漠然としたものではなく、できるだ多くの観点から、具体的に希望条件を描きましょう。
例えば、以下の条件が考えられます。
- 仕事内容
- 休日日数
- 給与(ボーナス含む)
- 残業時間
- 勤務地
- ストレスの多さ
- 役職(管理職か・一般職か)
このような、色々な視点から理想の条件を考え、「仕事内容は○○系、休日は週休2日、年収は〇万・・」のような希望を持つことが大切です。
そのように希望条件を詰めた結果、すべての条件を満たす求人が見つからない(もしくは高望みになってしまう)可能性ももちろんあります。
そういう場合は、優先したい条件に順位をつけて、妥協しても良い条件から外していけば、上手く折り合いをつけながら選ぶのがよいでしょう。
書類選考・面接はフィードバックを受ける
自分だけの考えで、履歴書・職務経歴書を作って面接に臨むよりも、詳しいプロによるアドバイスを受けながら転職活動をした方が、成功率は当然あがります。
実際、自分の経歴やスキルのうち、どれが企業にとって魅力的なのかは、相手の企業や、その業界に詳しい転職エージェントの方がよくわかっているものです。
応募先の企業から、自分のどこが魅力的なのかを事前に聞くのは難しいですが、転職エージェントなら、相談することは十分可能です。
未経験の業界・職種は、事前に研究する
業界や職種が違えば、求められる人物像や、文化が違います。
- 無茶ぶりが多いが、色々な仕事をすぐに任される
- 残業が多いがその分高収入
- ストレスが少なく仕事が安定しているが、給料が低い
など、その業界・職種特有の特徴があります。
会社の求人情報には、そんな本音(特にネガティブなもの)の部分は載っておらず、自分で業界のことを調べるか、詳しい人に聞くことが大切です。
そのような事前の知識がないまま入社してしまった場合、こんなはずじゃなかった・・と後悔してしまう危険があります。
幅広い方法で求人を探す
失敗しない転職のためには、なるべく自分の理想に近い条件の求人に応募することが必要です。
そのためには、できるだけ多くの求人情報に触れる必要があります。
転職サイトやハローワークなどを見ると、たくさんの求人情報があるように思いますが、希望を全て満たしている仕事となると意外と多くありません。
求人情報を探す方法としては、以下の4つがあります。
- ハローワーク
- 求人誌
- 転職サイト
- 転職エージェント
それぞれの特徴を踏まえつつ、複数の媒体を活用しましょう。
ハローワーク
幅広い年代に知名度のある媒体で、完全無料で利用できます。
市区町村のハローワーク(職業安定所)に行くことで求人情報が見られますが、最近ではネットでも閲覧できるようです。
転職サイトやエージェントと相性の悪い、高い年齢層の人が利用している印象が強く、特に、一定以上の年齢になると、「職探しと言えばハローワーク」という考えが根付ています。
企業側からすると、無料で求人が出せる(他の媒体は、求人を出すか、採用が決まったときに費用がかかります)ため、地元の中小企業が求人を出す傾向にあります。
しかし、そういう会社は、バリバリの成長企業とは違って、ストレスやプレッシャーが少ない環境であることも多いため、悪いことばかりではありません。
「キャリアアップを狙ってバリバリ働きたい」というよりも、「自分の性格やペースにあった職場で長く働きたい」という人にちょうど良いでしょう。
こんな人にオススメ!
- 高待遇にはこだわらず、地元の小企業に転職したい
- webサービスは苦手
- 転職エージェントからあまり求人を紹介してもらえない
求人誌
最近では、ネットでの求人募集がメインになった感もありますが、どこの地方にも地元密着型の求人誌があるのが普通です。
求人誌を購入するのにはお金がかかりますが、数百円なので気にするほどでもないでしょう。
ただし、掲載されているのはアルバイトの求人も多く、正社員の求人は少ないイメージがあります。
こんな人にオススメ!
- とにかく地元に就職したい
- 正社員にこだわらない
転職サイト
若い年代中心に、求人情報の検索と言えばまず転職サイトを見る・・というイメージが強くなっていると思います。
会員登録をしなくても、気軽にスマホなどで求人情報を見られるうえ、会員登録するとさらに色々な機能を使えることが多いです。
例えばリクナビNEXTでは、あなたの履歴や職務経歴を登録することで、企業からのオファーが届くサービスなどもあります。
転職サイトに出稿するのにはある程度費用がかかるので、採用に予算を割ける大企業の求人も多く、好条件の求人もあるのが魅力です。
ただし、大量採用・大量離職を繰り返すようなブラック気味の企業も多く、ある程度求人情報を見極める力も必要です。
こんな人にオススメ!
- スマホをよく使う若い年代
- 気軽に情報収集するとことからはじめたい
- 有名企業・大企業の求人を探したい
- 良い条件の求人を探したい
転職エージェント
企業と応募者の間に立って、求人の紹介や、応募後の連絡を代行してくれるサービスで、自分で求人を探して応募する他の媒体に比べて、かなり性質が異なります。
そのなかでも大きな特徴は、「非公開求人」の存在で、これは、不特定多数の人が見られる他の媒体とは違い、エージェントに登録した人にだけ紹介される求人です。
エージェントが保有している求人の大半が非公開求人で、他では見られない高待遇の求人がゴロゴロあります。
ただし、年齢や経歴によっては合う求人が紹介されないこともあり、20代~30代前半の人か、それ以上の年代で管理職や専門性の高い仕事の経歴がある人におすすめです。
とはいえ、エージェントに相談することで、求人情報に載っている内容以上の情報を教えてもらったり、職務経歴書や面接のアドバイスももらえるため、自分一人でやるよりも転職の成功率は上がります。
エージェントに相談しながら転職活動を進めるので、自分のペースで気楽に進めるというわけには行きませんが、その分転職に本気な人にはメリットが多いサービスです。
こんな人にオススメ!
- 35歳以下もしくは管理職・専門性の高い仕事の経歴がある
- 今よりもより良い待遇での転職をしたい
- 転職活動に自信がない
- 本気で転職活動をしたい
なお、転職エージェントでは、
どんな人におすすめのサービス「dodaエージェントサービス」
20代の人におすすめ「ハタラクティブ」
年収800万以上のハイクラス用の「キャリアカーバー」
など、種類別に様々なものがあります。
※ハタラクティブは、登録後、確認の電話(0120-979-185)がかかってきます。
ほかのおすすめサービスや、活用方法、利用時の注意点などをこちらの記事にまとめています。
転職エージェントってどんな感じ?【利用手順・オススメ・メリット・注意点・活用法まとめ】

なるべく次を決めてから退職する
転職で失敗してしまう一番の要因は、なかなか決まらない焦りから、妥協してしまうことです。
辞める前に、在職しながら転職活動をすれば、なかなか決まらなくても収入は途切れないので、焦らずにすみます。
しかし、ストレスのあまり心身に異常がきたし始めている人や、残業時間が多すぎて転職活動する余裕がない場合は、その限りではありません。
たくさんの条件を決めて、たくさんの求人から探そう
仕事を辞めたいというストレスは私たちを苦しめるもので、すぐにでも逃げ出したいという気持ちに悩むこともあるでしょう。
しかし、体に異常が出はじめている人、残業時間が長すぎて余裕がない人は別ですが、そうでない人は、勢いで辞めず、じっくり転職活動を進めた方がいいと思います。
特に、色々な条件から自分の希望を考えることと、幅広い求人から探すことが重要で、少しでも多くの希望が満たされる求人探しに力を入れましょう。
そのためには、転職エージェントから非公開求人を紹介してもらうことが一番重要で、腰を据えて転職活動をしたい人は登録しても損はないはずです。
転職エージェントについては、こちらの記事で詳しくまとめています。
転職エージェントってどんな感じ?【利用手順・オススメ・メリット・注意点・活用法まとめ】
