転職活動する時には、「転職エージェントを使いましょう」という話をよく聞きます。
求人誌やハローワーク、転職サイトで仕事を探すのとは勝手が違うため、どんなものかイメージが湧かないことも多いでしょう。
しかし、転職エージェントは無料で使用できるうえ、求職者にとってメリットが多く、ほとんどの人にとって有益なサービスだと思います。
そこでこの記事では、
など、色々な点についてまとめました。
この記事を読んでもらえば、転職エージェントについては一通りのことは理解できると思います。
後悔する転職をしたくない、転職エージェントを活用したいけどよくわからない・・という人はぜひ参考にしてください。
目次
そもそも転職エージェントって何??
まずは、転職エージェントとはどんなサービスなのでしょうか?
エージェントという言葉には、「代理人」「仲介業者」という意味があります。
転職エージェントは、
- 人材を採用したい企業と契約を結び、求人情報を保有する
- 転職を考えている人(求職者)の登録があれば、求人情報を提供する
- 求職者からの応募があれば、エージェントが連絡を代行する
- 採用が決まった際には、企業からエージェントに紹介料が支払われる
という仕組みになっています。
つまり、求職者にとっては、自分の希望にあった求人を紹介してくれ、企業への連絡を代行してくれるというサービスといえるでしょう。
このようなサービスであることから、求職者にとって以下のメリットがあります。
- ハローワークや転職サイトでは載っていない求人に出会える
- 自分の希望や経歴に合わせた求人を代わりに探してくれる
- 内定をもらうためのアドバイスや後押しをしてくれる
- 未経験の業界や職種の特徴や相場について教えてくれる
- 企業への連絡を代行してくれるので気が楽
- 高待遇・ホワイトな求人の割合が多い
- 無料で利用できる
それぞれについて、詳しく説明していきます。
転職エージェントを使うメリット

このように、転職エージェントには非常にメリットが多くあり、実際に多くの人が利用しています。
それぞれのメリットについて、もう少し詳しく解説していきます。
他では見つからない求人に出会える
転職エージェントに流れる求人のなかには、ハロワや転職サイトなどの、誰に対しても公開している求人ではなく、エージェントを利用する人にだけ明かされる求人があります。
このような求人を「非公開求人」といい、人材を募集していることをライバル会社に知られたくない時に活用されます。
そのため、エージェントに登録することで、自力で探すよりもより多くの求人に出会うチャンスが生まれることになります。
高待遇・ホワイトな求人の割合が多い
非公開求人は、その性質上、管理職や専門性の高い仕事の求人であることが多いです。
また、募集を掛けると大量に集まってしまう高待遇の求人は、不特定多数が見られるハロワではなく、エージェントだけに流すことが多いです。
そのためエージェントを通じて出会うことができる非公開求人には、高待遇やホワイト待遇である、条件のよいものが多く、他の媒体で探すよりも良い条件の転職を実現する可能性が上がります。
自分の希望や経歴に合わせた求人を探してくれる
エージェントは、多くの求職者に求人情報を紹介しているので、求職者の経歴や求人情報を見る目が私たちよりも肥えています。
あなたの希望を踏まえて、希望が叶う求人を代わりに探してくれるだけでなく、あなたが自覚していない強みを見出し、それが発揮できる求人を紹介してくれることもあります。
また、あなた自身がどのような条件の会社がいいか迷ってるときも、相談に載ってくれるでしょう。
自分自身で希望が明確になっていない場合は、自分に合う求人がどんなものかを相談してみるのもありです。
内定をもらうためのアドバイスや後押しをしてくれる
エージェントは、転職が決まることで、会社から料金をもらうので、いかに求職者に内定させるかに力が入ります。
そのため、求職者の内定率を上げるため、書類選考や面接のアドバイスをしてくれるのが普通です。
自分ではなかなか書類選考や面接を通過できない場合は、知らずにやっているNG行動や、もっと上手くアピールできる余地があるかもしれません。
エージェントに相談することで、そうしたポイントを把握し、選考の通過率を向上させることができるでしょう。
また、優秀なエージェントの場合は、応募先企業が求める人物像や、受かりやすいアピールポイントを教えてくれることもあります。
自分では知りえない情報を教えてくれるので、受験勉強における家庭教師のようなイメージです。
未経験の業界や職種の特徴や相場について教えてくれる
未経験の業界や職種の求人に応募したい場合、どのような人材が好まれるのかがわからないことも多いでしょう。
また、各業界や職種特有の大変さもあるのが普通で、未経験だとそのポイントに気づかずに転職を決めてしまうことがあります。
そこで、エージェントにあなたが希望する業界や職種を伝え、今の仕事との違いを聞いてみることで、事前にそうした点を知ることも可能になります。
未経験の仕事に挑戦したいときは、転職後に後悔しないためにも、こうした情報収集は行っておいた方がいいです。
企業への連絡を代行してくれるので気が楽
エージェントは、あなたの代理人として連絡業務を代行してくれるため、応募先の企業に直接連絡をする必要がありません。
特に、在職しながらの転職活動だと、応募先と連絡がすれ違ってしまう危険がありますが、エージェントの場合はその心配もありません。
また、代行してもらうことで、面接後にあなたのことを再プッシュしてもらうことができたり、もし落ちてしまったときにその理由を聞いてくれることもあります。
自分だけで応募するときにはそういう動きは採れないため、自力での応募よりも採用される確率をあげることができます。
無料で利用できる
色々なメリットの多いエージェントサービスですが、このようなサービスを受けられるにも関わらず、求職者は無料で利用できるというのも大きな点です。
ビジネスモデル上、採用企業から紹介料をもらうことになっているので、無料と言っても怪しさはありません。
このあと紹介するデメリットもありますが、非常に求職者にとってメリットが多いため、利用しない手はないと思います。
転職エージェントを利用するときの注意点
このように、求職者にとって非常にメリットの多いエージェントサービスですが、全く隙がないわけではりません。
以下のデメリット・注意点もあるため、それを踏まえて活用することが大切です。
当たりはずれがある
エージェントは、人よるサービスなので、相性の問題があったり、相手の経験・優秀さによって差があります。
私自身も複数社を利用しましたが、やっぱり担当エージェントによって対応のレベルには差がありました。
「合わないな」と思ったら、交代してもらうことも可能なので、遠慮なく相談してみましょう。
一番よいのは、複数のエージェントに登録することです。
どうしても一人しか見ないと、その人のレベルが当たり前だと思ってしまいます。
同時に2,3社のエージェントを利用することで比較対象ができるので、1社目のエージェントがイマイチでも、それに気づけるようになります。
ポジショントークになりがち
ポジショントークとは、自分の立場の影響を受けた言動のことを言います。
エージェントは、転職を決めることで紹介料を得るので、求職者に転職してもらうように誘導しがちです。
あなた自身が100%転職する気になっている場合は、強力な後押しになりますが、もし若干の迷いがある場合は、全ての言葉を鵜呑みにせず、自分の頭でしっかり考えることも必要です。
エージェントに、「転職すべきかどうか」を相談するのもアリですが、その場合は決して中立ではない(転職させようというバイアスがかかっている)アドバイスであることを知っておきましょう。
サポート期限が決まっているところがある
エージェントによっては、3か月や半年など、サポート期間の期限が決まっているところがあります。
もし慎重に転職活動を行いたい場合や、条件にピッタリあう求人でないと応募したくない場合には、その期限内では間に合わない可能性もあります。
もし利用しているサービスの期限が切れてしまった場合は、別のエージェントサービスに申し込んだり、そもそも期限がないサービスを利用することで対応しましょう。
求人を紹介してもらえないこともある
契約している求人が少ない地方や、求職者の年齢が高い場合は、条件に合う求人がなく、紹介してもらえない可能性があります。
エージェントサービスによって、対応の幅広さには差があるので、あるエージェントでは紹介できないと言われた場合でも、諦めずに他で申し込んでみましょう。
エージェントを使うべき人・使うべきでない人

このようなメリット・デメリットがあることを考えると、エージェントを使うべき人や、そうでない人の違いが見えてきます。
使うべき人①転職初心者
どのように転職活動を進めたらいいかわからない人は、まずエージェントに相談してみましょう。
あなたに合う求人を紹介してもらったり、企業への連絡を代行してくれるので、自動的に転職活動が進みます。
また、20代の場合は応募可能な求人がかなり多いので、紹介されないといいうこともほとんどありません。
また、応募書類や面接についてもプロの視点からアドバイスしてくれるので、内定率が確実にあがります。
使うべき人②在職しながら転職をする人
先に転職先を決めてから仕事を辞める場合、在職しながら転職活動をすることになります。
必然的に転職活動に割ける労力が少なくなりますが、エージェントが代わりに企業への連絡をとってくれるので、楽に転職活動が進められます。
また、エージェントの側から、あなたの条件に合わせて求人を紹介してくれるので、自分から求人情報を探しに行くがありません。
使うべき人③自力で苦戦している人
ハロワや転職サイトを利用しているものの、なかなか自力では受からない人は、エージェントい相談してみましょう。
なかなか採用が決まらない場合は、
- 応募書類・面接の経験やスキルが不足している
- 自分の経歴のうちアピールするところを間違えている
- そもそも受かる見込みのない求人に応募している
といった理由が考えられます。
書類や面接についてアドバイスをもらい、自分の経歴で、どの点がアピールポイントになるのかを聞いてみましょう。
また、あなたがこれまで応募してきた求人を伝えて、どういう理由で採用に至らなかった可能性があるかを聞いてみてもいいでしょう。
受かる見込みのない求人に応募していた場合は、自分に何が足りなかったのかということがわかると、今後どうすればいいかが見えてきます。
そのうえで、あなたの希望を踏まえつつ、採用に至る可能性が現実的な求人を紹介してくれます。
このようにエージェントを利用すれば、自分で応募してもなぜか受からない・・という状況から抜け出すことができると思います。
使うべき人④異業界・職種への転職を希望する人
未経験の業界や職種への転職は、自分ではわからないことが多いので、望まれる人物像や、その業界の特徴などを相談してみましょう。
その求人に詳しいエージェントなら、どのような人が内定を得やすいかなどを知っていることが多く、リアルな情報を得ることができます。
また、業界や職種に詳しいエージェントなら、残業の多さや給与について、業界の相場を知っています。
そういう情報を得られれば、本当にその業界や職種への応募をするべきかどうかの判断もしやすいでしょう。
使うべき人⑤長期戦で良い条件の求人に応募したい
前述の通り、エージェントが保有している非公開求人は、そうでない求人に比べて良い条件であることが多いです。
そのため、非公開求人も含めて転職活動をすると、良い条件で転職できる可能性が高まります。
しかし、そういう求人は倍率も高めなので、非公開求人への応募に絞ると、内定率は下がり転職に時間がかかるデメリットもあります。
転職によって確実にステップアップしたいなら、在職しながら好条件の求人に絞って転職活動を進めることになると思うので、そういう人にはちょうどよい転職活動の進め方になると思います。
使うべき人⑥ブラック企業への転職を避けたい人
大量採用・大量離職の傾向があるブラック企業は、転職エージェントではなくサイトの方に求人を出す傾向があります。
また、他に比べて残業が多かったり、離職率が高い場合は、エージェントが事前に教えてくれることもあります。
そのような情報が事前にわかるので、ブラック企業の見極めに自信がない場合は、エージェントの求人を見て質問しながら企業を選んでいきましょう。
使うべきではない人①同業他社への転職を考えている人
同じ業界・同じ職種への転職を考えている人は、どのようにアピールするのがよいか、自分のスキルがどの程度評価されるのかがわかるため、エージェントに頼る必要性は薄いです。
また、同業他社にコネやツテがあれば、なおさらエージェントを介する必要もなく、転職活動を進められるでしょう。
使うべきでない人②決意が固まっていないけど流されやすい人
エージェントは、求職者を転職させることで売上を生むので、「転職させてなんぼ」という考え方であることが多いです。
あなたが転職する覚悟が決まっている場合は全く問題ありませんが、まだ決めかねている場合は、転職する方に流されてしまう可能性があります。
もちろんそれによって良い転職を実現する可能性も十分ありますが、決意が固まらないまま流され、後から後悔してしまう可能性もあります。
まだ意思が固まっていない場合は、全てのアドバイスをうのみにはせず、本当に転職するべきかどうかは冷静に判断しましょう。
使うべきではない人③年齢のわりに管理職経験がない人
転職35歳限界説(35歳を超えると転職の求人が少なくなり、転職の難易度が上がる)ということが言われますが、実際、年齢が高くなると、転職時にはそれなりの経歴や実績が求められるようになります。
エージェントが保有している非公開求人では、対象年齢が高い求人は、管理職の経験など、それ相応の経歴を求めていることが多いです。
そのため、30代後半以上で、管理職の経験がなかったり、高い専門性を持っていない場合は、エージェントに相談しても合う求人がないと言われてしまう可能性があります。
なお、管理職経験があったり、専門的な経験や実績がある場合は、じゅうぶん求人はあるので、積極的に利用しましょう。
メリットを活かせ!転職エージェントの活用方法
転職エージェントを利用するときは、そのメリットを活かして、良い条件での転職を実現させたいところです。
そのためには、受け身の姿勢ではなく、以下のポイントを押さえて積極的にエージェントを活用しましょう。
積極的にフィードバックを受ける
過去に転職経験があって自信がある場合は別ですが、そうでない場合は、積極的に応募書類の添削や、面接練習を受けましょう。
自分が他の会社からどのように評価されるか、どの点が魅力に映るのかは、自分で勝手に判断するよりも、転職に詳しいプロの視点から見た方が精度が高いものです。
また、応募後に落ちてしまった場合は、できるだけその理由を聞いておいた方がいいでしょう。
自分の希望をできる限りはっきりさせる
転職する時には、仕事内容・役職・給与・残業時間・休日・勤務地など色々な要素について、どんなことを希望するかを考えるべきです。
例えば、仕事内容だけしかこだわらずに転職した場合、残業時間が多すぎるなど、あとから後悔する危険があります。
せっかくエージェントが求人を選んでくれるので、色々な面で、できる限り詳しく希望する条件を決めることで、後悔のない転職が実現しやすくなります。
とはいえ、希望する条件が多すぎると、当てはまる求人がない場合もあり得ます。
その時は、妥協できる要素を決め、だんだんと緩めていけば、折り合いがつけられます。
複数のサービスに登録する
エージェントは人によって当たりはずれがどうしてもあるので、一人のエージェントしか見ないと、その人が信頼すべき人なのかどうかの判断がつきません。
比較対象を持ち、より良いエージェントにめぐり合うためにも、同時に複数(二つか三つ)に登録しましょう。
また、条件を厳しく設定すると、一つのサービスから一度に紹介される求人は2,3つ程度になることがあると思います。
複数のエージェントを利用すれば、それを5,6つに増やすことができるので、より広い選択肢から応募求人を選ぶことができます。
ジャンル別おすすめエージェントサービス

それでは、実際におすすめのエージェントサービスを紹介していきます。
まず、エージェントサービスにはジャンルがあり、あなたの希望や状況にあったジャンルのサービスを選択することが重要になります。
それぞれについての説明と、おすすめのサービスを紹介していきます。
迷ったらこのジャンル!総合型エージェント
総合型エージェントとは、年代や職種・役職に絞らず、色々な求人を幅広く扱っているエージェントです。
そのため、そのほかのジャンルに当てはまらない人は、総合型のサービスを利用すれば間違いないでしょう。
リクルートエージェント

就職・転職サービスと言えば「リクルート」を思い浮かべる人も多いくらいの有名企業・リクルート社が運営するエージェントサービスです。
実際、数ある転職エージェントサービスのなかでも転職実績数No.1をうたっており、10万件を超える非公開求人の多さもアピールしています。
私も実際に利用したことがありますが、残業が多い求人はこちらから聞く前に教えてくれたので、誠実で親切な印象があります。
また、面接練習を電話で行いましたが、担当エージェントではなく、専門の担当者が対応してくれたので、「会社社全体としてのシステムがしっかりしているな」と感じました。
\業界最大級の求人数!/
dodaエージェントサービス

転職サイト・エージェントとしてはリクルートと同様に、最大級の掲載求人数を誇る大手のエージェントサービスです。
運営会社のパーソルキャリア社は、年収査定やキャリアタイプの診断、ハイクラスの転職サービスなど、色々な転職関連のサービスを展開しており、多くのノウハウが蓄積されていると思われます。
私の知り合いでdodaのエージェントに勤めている人がいますが、社員のやる気を盛り上げる制度や、他社に負けじと上昇していこうという勢いを感じました。
エージェントの育成や激励に力が入っており、サービスの質を高めていこうというする風土があると思います。
\転職業界最大手クラス!/
マイナビエージェント

マイナビと言えば、就職活動支援として有名で、新卒採用の時に利用した人も多いでしょう。
転職エージェントとしては、首都圏・関西圏の30代までの転職に力が入っており、他の総合型サービスよりも範囲は狭いですが、特化型サービスよりは広い範囲をカバーしています。
マイナビは、総合型のエージェントだけでなく、20代や各専門職のエージェントに特化したサービスを数多く展開しています。
そうした背景から、会社全体としてのノウハウの蓄積が多いことが予想されるので、ターゲット内に当てはまる人は利用してみるのをおすすめします。
\圧倒的地名度が安心!/
パソナキャリア

派遣サービスや企業向けの就職支援サービスを昔から手がけており、そのパイプの強さから、多くの求人情報を保有しています。
保有求人数の規模や構える事務所の数は、リクルートやdodaに比べるとやや少なめですが、顧客満足度が高く、「オリコン顧客満足度」での転職エージェント部門で3年連続1位を獲得しています(2021年現在)。
私が利用したときは、他の会社よりも多くの求人情報を紹介してもらい、幅広い業界の求人に触れることができました。
紹介した他の求職者にも色々な求人を紹介してくれたので、他の会社より熱心に対応してくれている印象を感じました。
\パソナキャリアを詳しく見てみる/
Spring転職エージェント

派遣サービスで有名な「アデコ」が運営するエージェントサービスで、一人の担当が求職者と企業の採用担当の両方に直接対応するシステムが特徴的です。
業界内では「両面(リャンメン)」と呼ばれる形式で、このシステムだと、エージェントが企業の情報をより詳細に把握できるため、受かりやすい人物像や、面接後の感触をより詳細に教えてくれます。
他の総合型エージェントに比べると若干求人数などの規模が少なめですが、両面システムのため、満足度の高いサポートが受けられる可能性が高いです。
私も実際に利用しましたが、応募先企業の過去の面接結果や、企業担当者の感触を他のエージェントよりも詳細に教えてくれたので安心感がありました。
また、サポート期間に制限がないため、じっくり転職活動を進めたい人におすすめのサービスでもあります。
\Spring転職エージェントを詳しく見てみる/
総合型のエージェントは、若年型やハイクラス型のエージェントに比べて、企業間の違いがそれほど明確ではありません。
厳密に1社を選んで利用するというよりも、複数のサービスに登録して、幅広く求人情報を見たり、複数のエージェントと出会い、そのなかで信頼できる人を探すという利用の仕方をした方がいいです。
第二新卒(20代)特化型
転職市場で人気なのが、第二新卒や20代の若い年代の求職者です。
他の年代に比べて企業から引く手あまたなうえ、求職者側も転職に自信がないため、多くの人が利用するイメージがあります。
色々なサービスがありますが、そのなかでもおすすめなのが以下のサービスです。
マイナビ20’s

20代、第二新卒、既卒向けの転職エージェントで、就活サービスで有名なマイナビが運営する転職エージェントサービスです。
若年層向けの転職エージェントサービスのなかでは、ネームバリューのあるサービスなので、安心して利用できると思います。
他の若年層特化エージェントに比べて、入社3年以内に退職した第二新卒の割合が多い傾向にあります。
対応エリアが、関東・関西と、若干狭いことがネックではありますが、ネームバリューによる安心感は他のサービスにはない強みでしょう。
このエリアに転職する人で、第二新卒の立場に当たる人におすすめのサービスです。
\ネームバリューによる安心感!/
ハタラクティブ

20代のフリーター、既卒、第二新卒向けの若年特化型のエージェントサービスです。
利用者の半数近くが社会人経験がない人であり、そういう立場の人へのサポートに特化していると予想されます。
そのため、新卒で入社したけどすぐ辞めてしまった人も安心して利用できると思います。
関東・関西・中部・九州エリアで展開しているので、この地域で転職活動をしており、社会人経験に自信がない人は利用してみるといいでしょう。
※登録をした後は、面談予約の連絡が(フリーダイヤル)0120‐979‐185から電話がかかってきます。
\すぐに辞めた人でも転職できる!/
ハイキャリア特化型
若年層とはうってかわって、管理職の経験や、専門性の高い仕事の実績があり、600万程度以上の収入を得ている人を対象にした転職エージェントもあります。
このタイプは、求職者自身にある程度以上の実績やキャリア・年収が必要ですが、条件に合うならば、同程度かそれ以上の条件の求人に絞って選ぶことができるので、うってつけのエージェントと言えるでしょう。
そのなかでも知名度が高く、おすすめのサービスを紹介します。
CAREER CARVER(キャリアカーバー)

リクルート社が運営するハイクラスの転職エージェントサービスで、職務経歴書を登録し、ヘッドハンターからのスカウトが届くシステムです。
ビスリーチと同様に、それ相応の経歴を持つ人が、スカウトを待つ形式のエージェントサービスですが、年収600万以上の経歴の求職者を想定しており、若干ビスリーチよりも対象が高めです。
また、就職・転職サービスの実績が多いリクルート社が運営しているという点も安心感があると思います。
ハイクラスのエージェントを利用したい人にはイチオシのサービスです。
\年収アップを狙おう!/
ビズリーチ
高待遇の求人に特化したエージェントサービスで、テレビCMで名前を知っているかもしれません。
保有している3分の1以上の求人が、年収1000万以上の高待遇であり、年収アップを狙う人にはおすすめのサービスです。
他のタイプのサービスとは違い、職務経歴書を登録することで、ハッドハンターの方からスカウトが届くシステムになっています。
それ相応の経歴がないと利用できないシステムではあるので、人を選びますが、年収500万以上の人にはスカウトが届くことが多いです。
また、ハイクラスのエージェントサービスのなかでは知名度が高い印象があるので、評判やレビューも探しやすいかもしれません。
\ビズリーチを詳しく見てみる/
専門職特化のエージェント
総合型、若年層、ハイクラス型の他にも、「介護士」「薬剤師」「営業職」など、色々な職種ごとに特化したエージェントサービスもあります。
転職する職種が決まっている場合は、「○○職 転職」などのフレーズで検索すると、その職種専門のエージェントサービスが見つかります。
専門職特化型サービスは、エージェントもその職種に詳しいことが普通なので、総合型などを利用するよりも、詳しい情報をもらいながら転職を進めることが期待できます。
転職エージェントを利用するときの流れ
利用したいエージェントが決まったら、実際に申し込んでみましょう。
自信がない人のために、エージェント利用のステップを紹介しておきます。
①webから応募する
エージェントのサイトにアクセスし、「登録する」「サービスを利用する」などのボタンがあるので、それをクリックします。
メールアドレスや基本情報、履歴書などをアップロードすることで登録が完了します。
②エージェントから連絡がくる
メールもしくは電話にて、エージェントサービスから連絡が届きます。
エージェントに申し込みをしたあと、見慣れない電話番号からかかってくるケースがありますが、エージェントからの登録確認であることが多いです。
本人確認と利用意思を確認されるので、利用する旨を伝えましょう。
③面談
エージェントの事務所に行き、履歴書などを提出し、あなたの希望する求人の条件を伝えましょう。
また転職したい理由や、履歴書の内容について質問されるなど、色々な点について話をし、意見交換をすることになります。
地方などで身近に事務所がない場合や、エージェントの方針によっては、電話やテレビ電話で面談することも多いです。
④求人情報の紹介・応募先の決定
面談の時と同時になることが多いですが、条件に合う(近い)求人情報を紹介されます。
最初は特に、各求人の特徴について説明してくれることが多いです。
異業種や異職種に転職したい人は、このタイミングでその業界・職種についてたくさん質問しておきましょう。
求められる人物像や、残業・休日数の傾向、離職率も聞いたり、離職率が高い場合などういう背景なのかなども聞いておきましょう。
そして、その企業に応募するかを決めます。
エージェントによって、複数の応募を推奨するか、一社だけの応募を推奨するかは方針が変わりますが、決定権はあなたにあるので、同時に複数社に応募してもかまいません。
⑤書類添削・面接練習
エージェント会社によってタイミングは微妙に違いますが、応募することを決めたタイミングで書類選考や面接練習に入ることが多いです。
ダメ出しをされたり指摘を受けるのは気持ちのいいものではないかもしれませんが、このタイミング以外、あなたの転職活動のスキルを向上させる機会はほぼないと思います。
面倒くさがらずに積極的にアドバイスをもらい、選考の通過率をあげましょう。
⑥選考・結果通達
ここまで来ると実際に選考が進みます。
書類選考は、エージェントに渡した書類を応募先の企業に提出してもらうので、特に何もする必要はありません。
面接試験は、あなたの希望日時と先方の都合をエージェントが調整してくれるので、決まった日時に面接試験に伺いましょう。
優秀なエージェントの場合は、面接後の企業の印象を私たちにフィードバックしてくれることもあります。
また、もし面接で上手くいかなかったこととや、フォローしてほしいことがあった場合は、お願いすると面接後にフォローを入れてくれることもあります。
⑦内定または再紹介
選考を進め、企業から内定が出た場合は、労働条件通知書をもらえるので、内定を受諾するかどうかを決め、エージェントに伝えましょう。
他に選考を進めている企業がある場合はどうしたらいいか、複数から内定をもらった場合は、どの企業にするのがいいのかなど、相談に乗ってもらえることもあります。
そうでなかった場合は、もう一度求人をもらい、別の求人に再応募・・という形になります。
エージェントを利用する場合は、このような流れで転職活動を進めることになります。
エージェントをうまく活用すれば理想の転職に近づく
転職エージェントについて色々な視点から紹介してきました。
無料で利用できるうえ、とにかく色々なメリットがあるので、活用したほうがいい人が多いと思います。
エージェントサービスも色々なものがあり、なかなか違いがわからないかもしれませんが、年代や経歴別にある程度分類されるので、あなたの状況にあったサービスを利用しましょう。
ただし、エージェントの質は、どうしても個人ごとに左右されるので、複数のサービスを同時に利用したほうがいいと思います。
このあたりに注意しながらエージェントを上手く活用し、理想的な転職を実現させましょう。
- 総合型①
リクルートエージェント
- 総合型②dodaエージェントサービス
総合型③マイナビAGENT
- 総合型④パソナキャリア
- 総合型⑤Spring転職エージェント
- 若年特化①マイナビジョブ20's
- 若年特化②ハタラクティブ
- ハイキャリア特化①キャリアカーバー
- ハイキャリア特化②ビスリーチ